2パック CD BMGファンハウス 2000/12/06 ¥3,059

もっと聴き込んでからレビューしようと思ってました。
でもでも、黙ってられない!!(笑)

一言で言うと、最高!!です。

ギャングスタ・ラップの部類に入るので、もっとハードコアなサウンドを予想してました。
ところが、ところが!
ドラマティックダンサブルソウルフルなトラック。
絶妙なサンプリング。
そこに乗っかる、2Pacの切ないラップ。

これは、HipHopファンでなくても、ブラックミュージック全般が
好きな人なら、きっと好きになるであろう、素敵な曲ばかりでした。
ベスト盤ですから、選曲もいいんでしょうね(^^)。

わずか数曲を聴いた時点で、私、2Pacの大ファンになってしまいました。
あ・・・単純ですか?
でもね、エミネムが影響を受けた人とか、伝説のラッパーとか、
そういう前情報があったにしても、もしつまんないと思ったら、
こうしてレビューを書こうとも思いませんから(^_^;)。

もう、ほとんどの曲が素晴らしいし、今更私が何かを言って、
どうなるものでもないのですが、いくつか曲を紹介したいなあと思います。

<Disc1>

トラック1 "Keep Ya Head Up"

もう、この曲がかかった時点で、すでに高揚しましたねー♪
女性へのトリビュート・ソングということで、歌詞の内容も
いいのですが、パワフルでカッコいいサウンドです(^^)。

トラック2 "2 of Amerikaz Most Wanted"

スヌープ・ドッグとの共演作。
カッコいい!!(つーか、他に語彙はないのかぃ!って感じですみません(^_^;))

トラック6 "Me Against The World"

タイトルからして、哀しいですよね。
「世間と対立して、俺は生きてるんだ」というメッセージ。
投げやりな言葉に聞こえますが、そうとしか生きてこれなかった2Pacの人生が、同じ環境を生きる人達に共感を得るんだろうな。。と思います。
なぜそうなってしまったのかを考えるとき、アメリカの悲しい現実が見えてきますよね・・。

<Disc2>

トラック2 "Brenda’s Got A Baby"

ラップはそもそも、「語り」でした。
日常のストーリーをビートに載せて歌うというか、語る。
ここで語られているのは、わずか12歳で妊娠し、赤ちゃんをトイレに捨ててしまった女の子の話。
私自身が、女の子ふたりの母なので、本当に痛ましい気持ちになります。
上の子は今年10歳ですから、そのわずか2年後に、そんな風になっちゃう子がいるというのが、、2Pacが生きてきた「日常」なのかと思うと、あまりに悲しいです。
例のsoul sisを名乗るライナーノートの解説者さんは、そのプロモーションビデオを見て「胸が悪くなった」と言っています。
その通りですが、その「胸くそ悪い現実」を、2Pacが歌わなければならないのが何故なのか、そこは何も書いてません(-_-;)。

トラック5 "Changes"

素晴らしい曲です♪
アメリカの80年代の映画音楽のようなピアノが使われているのですが、
後から調べたら、、Bruce Hornsby & The Rangeの"The Way It Is"という大ヒット曲だそうです。
ドラマティックでノリが良く、気分が高揚してきます。
歌詞の内容は、「世の中には変わらないものもあるけど、変えていかなければならない」という、やはり、2Pacの強いメッセージが伝えられています。

トラック6 "California Love (original version)"

Dreとの共演作。
もう、出だしからしてワクワクするダンサブルなナンバー。
キャッチーなトラックで、、2Pac最高のヒット曲だそうです。
プロモーションビデオ、見てみたいなあ。
っていうか、この曲でクラブで踊りたい!!

トラック10 "Dear Mama"

タイトルの通り、お母さんに捧げた曲。
母親のことで苦労したこともあるだろうに、こうやって感謝の言葉を綴れる、2Pacってスゴイなあ・・・って思います。
涙が出そうな歌詞です(ToT)。

もう、全部が全部、名曲ばかりで、もし聴いてない人がいたら、ぜひぜひ聴いてみてください(^^)。
歌詞のメッセージがわからなくても、全体的に、コーラスなども多用されていて、すごく聴きやすくキャッチーなクラブサウンドとして聴くこともできます。
できることなら、、2Pacが生きていたときに、リアルタイムで聴きたかったなあ・・・とつくづく思いました。

2Pac forever!!な心境です(*^^)v

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