映画感想「ボウリング・フォー・コロンバイン」
2004年6月7日 音楽
DVD ジェネオン エンタテインメント 2003/08/27 ¥4,935 マイケル・ムーアが、『ロジャー&ミー』や『ザ・ビッグ・ワン』でやったように、アポなし突撃取材で挑んだ優れたドキュメンタリー映画。今回のターゲットは「銃規制」。この主題をとりまくあらゆる論争を巧みに展開、それらの論争を打ち負かしていくが、「他の民主主義国家に比べて、どうしてアメリカ人は互いを殺しあうのか?」
あぅ。久々にちょっと重苦しい気分です。
遅ればせながら、マイケル・ムーア監督作品「ボウリング・フォー・コロンバイン」をDVDで見ました。
前々から思っていたのです。
アメリカには、私の中で二つの感情があると。
ひとつは「憧れ」であり、ひとつは恐れです。
中学生の頃から、洋楽と洋画が大好きだった私。
洋とは言いますが、ほとんどはアメリカ発信の映画や音楽でした。
アメリカに憧れ、英語を話したいと切望し、そりゃ、今考えると
ずいぶんと本気で勉強しました。
朝、通学する前にラジオの英会話を聞いて、知らない単語を辞書で調べたり。
とにかく、英語が話せるようになりたい!アメリカに行きたい!と熱望していました。
19歳の夏。
初めてアメリカに行きました。
大学主催のホームステイプログラムで、オレゴンの一般家庭に3週間滞在。
その後、サンフランシスコへ2日間滞在して日本に帰りました。
もう、大興奮!
そりゃ、オレゴンといえば田舎ですよね。
でもね、真っ青な空。日本にはないスケールの大自然。
巨大なスーパーマーケット。
テレビをつければ、何百チャンネルものケーブルテレビが当たり前。
台所には、普通に食器洗い機があって、生ごみ処理機があって。
家の前は芝生で、自動スプリンクラー機がひゅんひゅん言いながら水を放出してて。
アメリカだーー!!って感じで、涙があふれそうでした。
でも同時に、黒人の少ない土地だったせいか、ホストファミリーの
ひとり(娘)が、平気で人種差別発言をしたりして、
それもアメリカの一部なのだ・・・と実感しました。
その後のいろいろなニュース報道を見て、アメリカ=憧れ、で片付かない側面も感じました。
人種差別、貧困問題、家庭崩壊、ドラッグ、銃、などなど。
今回見た映画は、そのダークサイドをクローズアップしたものでした。
アメリカ・コロラド州・コロンバイン高校で起こった銃乱射事件をきっかけに、アメリカに潜む問題点に迫る監督。
日本では、暴力団関係者以外ではあり得ない、銃による事件が多発しています。
銃を所持することが悪いのか?と思われるのですが、同じくらいの
銃所持率のカナダでは、アメリカほどの事件はありません。
シューティングやアクションゲーム多産国である日本にも、銃事件はまれです。
映画の中で出されている統計の数字が、その違いを如実にあらわします。
銃事件による死亡者。アメリカ11,000人以上。
日本、39人。
なぜ、アメリカでこれほどの事件が発生するのか?
結局、監督も答えは出せずに終わります。
私もなぜなのか、何なのかはわかりません。
ひとつ言えることは、マスコミやメディアが、貧困層(主に黒人)による事件を報道することにより、余計に恐怖心を煽り、米国民に銃を買わせることに加担しているという事実。
私がステイした家庭でも、銃は持っていると言っていました。
それが他人を死に至らしめることは十分に承知だと思うのですが、やはり自衛の手段としてもっている。
それが、アメリカの家庭なのだと、ビックリしました。
映画の中でも、白人の恐怖心がクローズアップされています。
アフリカから奴隷として連れてきた黒人が、自分たちに復讐するのではないかという、大きな恐怖心。
でも実際は、多くの黒人は平和を望んでおり、銃による犯罪よりも、
きっと、社会的差別の緩和や教育や、貧富の落差の解決望んでいるのだと思うのです。
そういった国内の重大な問題を差し置いて、他国への干渉を続けるアメリカって・・・(ToT)。
だからどうとか、何もいえる立場ではないのですが、すごーく切なくなる映画でした。
でも、マイケル・ムーアひとりが疑問に抱いてることではなく、他にも多くの米国人が感じてることなのかなあ・・とは思いました。
音楽・映画で、最高峰といえるくらいの影響力のあるアメリカ。
私もその恩恵を預かってるひとりです。
でも、なぜか白人至上主義のロックンロールより、黒人中心のHIPHOPに惹かれてきたのは、恐らく、ホームステイしたときの家族の黒人差別発言に発端があると思うのです。
その発言をした彼女(私と同い年)は、「アンタを悲しませるために黒人男と結婚してやる!!」と言いました。
アンタというのは、自分の母親のことです。
ひどいな・・・と思いました。
黒人には一度も会ったことがない私が、なぜかその発言が気になって仕方がありませんでした。
19歳の頃から、もう15年以上も経つというのに、その言葉が、今のアメリカ社会を反映していると思えてならなかったのです。
黒人を差別するアナタは、アジア人の私ならいいのか?と思いました。
黄色ならダメで、黒がダメな理由は何なのか?
当時の私の英語力では、追及できなかったことが悔やまれます。
何だか、支離滅裂になってしまってごめんなさい(^_^;)。
でもでも、ホントにね、アメリカは他の国のことに首突っ込んでる場合じゃないと思いましたね。
だいたい、一般市民が銃を持ってるなんて信じられないですよ。
ここ日本じゃ、ルパン三世かやくざか?ってなもんですから。
あぅ・・・。
ただ単に、HIPHOPのリズムを聴いて楽しんでいられたら良かったのに。
私ってば、自分ではどうしようもないことに、気分をアップダウンさせられております。
ラップのリリックに悲しくなってしまうように。
あぅ。久々にちょっと重苦しい気分です。
遅ればせながら、マイケル・ムーア監督作品「ボウリング・フォー・コロンバイン」をDVDで見ました。
前々から思っていたのです。
アメリカには、私の中で二つの感情があると。
ひとつは「憧れ」であり、ひとつは恐れです。
中学生の頃から、洋楽と洋画が大好きだった私。
洋とは言いますが、ほとんどはアメリカ発信の映画や音楽でした。
アメリカに憧れ、英語を話したいと切望し、そりゃ、今考えると
ずいぶんと本気で勉強しました。
朝、通学する前にラジオの英会話を聞いて、知らない単語を辞書で調べたり。
とにかく、英語が話せるようになりたい!アメリカに行きたい!と熱望していました。
19歳の夏。
初めてアメリカに行きました。
大学主催のホームステイプログラムで、オレゴンの一般家庭に3週間滞在。
その後、サンフランシスコへ2日間滞在して日本に帰りました。
もう、大興奮!
そりゃ、オレゴンといえば田舎ですよね。
でもね、真っ青な空。日本にはないスケールの大自然。
巨大なスーパーマーケット。
テレビをつければ、何百チャンネルものケーブルテレビが当たり前。
台所には、普通に食器洗い機があって、生ごみ処理機があって。
家の前は芝生で、自動スプリンクラー機がひゅんひゅん言いながら水を放出してて。
アメリカだーー!!って感じで、涙があふれそうでした。
でも同時に、黒人の少ない土地だったせいか、ホストファミリーの
ひとり(娘)が、平気で人種差別発言をしたりして、
それもアメリカの一部なのだ・・・と実感しました。
その後のいろいろなニュース報道を見て、アメリカ=憧れ、で片付かない側面も感じました。
人種差別、貧困問題、家庭崩壊、ドラッグ、銃、などなど。
今回見た映画は、そのダークサイドをクローズアップしたものでした。
アメリカ・コロラド州・コロンバイン高校で起こった銃乱射事件をきっかけに、アメリカに潜む問題点に迫る監督。
日本では、暴力団関係者以外ではあり得ない、銃による事件が多発しています。
銃を所持することが悪いのか?と思われるのですが、同じくらいの
銃所持率のカナダでは、アメリカほどの事件はありません。
シューティングやアクションゲーム多産国である日本にも、銃事件はまれです。
映画の中で出されている統計の数字が、その違いを如実にあらわします。
銃事件による死亡者。アメリカ11,000人以上。
日本、39人。
なぜ、アメリカでこれほどの事件が発生するのか?
結局、監督も答えは出せずに終わります。
私もなぜなのか、何なのかはわかりません。
ひとつ言えることは、マスコミやメディアが、貧困層(主に黒人)による事件を報道することにより、余計に恐怖心を煽り、米国民に銃を買わせることに加担しているという事実。
私がステイした家庭でも、銃は持っていると言っていました。
それが他人を死に至らしめることは十分に承知だと思うのですが、やはり自衛の手段としてもっている。
それが、アメリカの家庭なのだと、ビックリしました。
映画の中でも、白人の恐怖心がクローズアップされています。
アフリカから奴隷として連れてきた黒人が、自分たちに復讐するのではないかという、大きな恐怖心。
でも実際は、多くの黒人は平和を望んでおり、銃による犯罪よりも、
きっと、社会的差別の緩和や教育や、貧富の落差の解決望んでいるのだと思うのです。
そういった国内の重大な問題を差し置いて、他国への干渉を続けるアメリカって・・・(ToT)。
だからどうとか、何もいえる立場ではないのですが、すごーく切なくなる映画でした。
でも、マイケル・ムーアひとりが疑問に抱いてることではなく、他にも多くの米国人が感じてることなのかなあ・・とは思いました。
音楽・映画で、最高峰といえるくらいの影響力のあるアメリカ。
私もその恩恵を預かってるひとりです。
でも、なぜか白人至上主義のロックンロールより、黒人中心のHIPHOPに惹かれてきたのは、恐らく、ホームステイしたときの家族の黒人差別発言に発端があると思うのです。
その発言をした彼女(私と同い年)は、「アンタを悲しませるために黒人男と結婚してやる!!」と言いました。
アンタというのは、自分の母親のことです。
ひどいな・・・と思いました。
黒人には一度も会ったことがない私が、なぜかその発言が気になって仕方がありませんでした。
19歳の頃から、もう15年以上も経つというのに、その言葉が、今のアメリカ社会を反映していると思えてならなかったのです。
黒人を差別するアナタは、アジア人の私ならいいのか?と思いました。
黄色ならダメで、黒がダメな理由は何なのか?
当時の私の英語力では、追及できなかったことが悔やまれます。
何だか、支離滅裂になってしまってごめんなさい(^_^;)。
でもでも、ホントにね、アメリカは他の国のことに首突っ込んでる場合じゃないと思いましたね。
だいたい、一般市民が銃を持ってるなんて信じられないですよ。
ここ日本じゃ、ルパン三世かやくざか?ってなもんですから。
あぅ・・・。
ただ単に、HIPHOPのリズムを聴いて楽しんでいられたら良かったのに。
私ってば、自分ではどうしようもないことに、気分をアップダウンさせられております。
ラップのリリックに悲しくなってしまうように。
コメント