映画レビュー「Tupac : Resurrection」
2004年9月14日 映画
話題のドキュメンタリー映画、2Pacの生涯を描いたResurrectionのご紹介です(^^)。
サブタイトルのIn His Wordsが示す通り、この映画のスゴイところは、何と言っても、2Pac自身が、自分の言葉でナレーションをしていることでしょう。
恐らく、生前に受けたインタビューやプライベートな録音を駆使して構成したものだと思いますが、ホントに膨大な量だったと思うので、よくまあ、ここまで集めて作ったなあ・・・と感心せずにはいられません。
いきなり、I Got Shot「俺は撃たれた」という言葉で始まるからビックリ!!
これはもちろん、死因となった銃弾ではなく、亡くなる2年近く前に撃たれた後に語った言葉を使用したものと思われます。
その他にも、他人を批判する映像に重ねて、「若気の至りだった」「撤回したいことがたくさんある」などと、2Pac自身が語ってるんです。
まるで、今でも本当に生きているか、もしくは天国から自分のしてきた行ないを見て、今現在反省してるように聞こえます。
だからこそ、Resurrection(よみがえり)というタイトルなのだと思います。
彼のお母さんであるAffeni Shakurがプロデュースした作品であるため、もちろん、故人である息子への愛情は十分に感じられます。
だからといって、ただ2Pacを絶賛する内容になっていないところが、この作品の素晴らしさのひとつです。
自分の生まれ、生い立ち、家族のこと、高校時代(ボルチモアのアートスクール)での様子、デビューするまでのエピソード、デビューしてからのインタビュー、さまざまな裁判や事件について、彼自身の映像や写真、またその時代に起こった出来事のニュース映像などを織り交ぜながら、2Pacのナレーションで語られていきます。
そこには、極端な脚色はないように感じられました。
2Pac本人も繰り返し言っているI am REAL(俺はリアルな存在である)という言葉を証明するかのように、「欠点もたくさんある、成長過程のひとりの人間」である彼の姿が映し出されているのです。
豪快に笑う姿や、女性に囲まれて照れている2Pacは、とても魅力的だし、シャイな普通の青年に見えます。
同時に、批判されたり、ゲットーでの生活改善を求めて熱くなっているときの彼は、雄弁というかへらず口というか、「そこまで言わなくてもいいのに」とあきれ返るようなワイルドさです(^_^;)。
この二面性を見て、「後はみなさん、自分で判断して、彼という人間を感じてください。」というメッセージが、そこにはあるような気がします(^^)。
私自身は、まだ2Pacのファン暦も浅く、生存していたころの彼も知らないような初心者です。
けれども、このドキュメンタリーを見て、ますます彼が好きになりました(^^)。
うーん。「好き」という言葉はあまりに軽いかな・・・。
「尊敬」と「親近感」を両方感じるような、魅力的な存在といったらいいのでしょうか。
ただ、この映画に描かれている黒人社会の現実を見ることは、なぜこんなにも多くのラッパーがゲットーから出てくるのかを知る上でも、ラップのリリックを理解する上でも、かなり参考になるかと思います。
2Pacファンでなくても、HipHopが好きだという方には、ぜひ見てほしい、貴重な映画ではないかと思います(^^)。
最後に特典画像について。
彼の大親友であったジェイダ・ピンケット・スミス(ウィルスミス夫人)のインタビューなど、インタビューが多く収録されています。
特にお勧めは、ボツになってしまったという、MTVによる2Pac本人へのインタビュー。
彼の熱い思いが改めて感じられます。
サントラ盤に参加したEminemや50Centも登場しますが、1分に満たない程度の時間なので、そこはあまり期待しないように(笑)。
なんだか冷静なレビューになってしまいましたけど、実はちっとも冷静じゃありません。
ただ、サイコー!とか、感動!とか、そういう言葉では語りたくなくって、でもどうやって感動を伝えたらいいのかもわからず・・・つまらないレビューになってたらごめんなさい。
meg’s ratingは5つ星☆☆☆☆☆なんですが、評価もしたくないかも。
言い過ぎては反省して、やりすぎては後悔して、自らも「ショーンペンやトラボルタだって、昔はワイルドだったんだ。それが今では素晴らしい人間になってる。俺も、そんな風に成長していきたいんだ」と語ってた2Pac。
なんで、その姿が見れなかったんだろう・・・って思うとね・・・。
評価したくなかった理由がわかりました。
映画の中で、あんなにイキイキと雄弁に語ってた彼が、今はもう故人であるということが、悲しすぎたみたいです。
これ以上書くと泣きそうなので、この辺で。
***昨日、9月13日はPacの命日です。
サブタイトルのIn His Wordsが示す通り、この映画のスゴイところは、何と言っても、2Pac自身が、自分の言葉でナレーションをしていることでしょう。
恐らく、生前に受けたインタビューやプライベートな録音を駆使して構成したものだと思いますが、ホントに膨大な量だったと思うので、よくまあ、ここまで集めて作ったなあ・・・と感心せずにはいられません。
いきなり、I Got Shot「俺は撃たれた」という言葉で始まるからビックリ!!
これはもちろん、死因となった銃弾ではなく、亡くなる2年近く前に撃たれた後に語った言葉を使用したものと思われます。
その他にも、他人を批判する映像に重ねて、「若気の至りだった」「撤回したいことがたくさんある」などと、2Pac自身が語ってるんです。
まるで、今でも本当に生きているか、もしくは天国から自分のしてきた行ないを見て、今現在反省してるように聞こえます。
だからこそ、Resurrection(よみがえり)というタイトルなのだと思います。
彼のお母さんであるAffeni Shakurがプロデュースした作品であるため、もちろん、故人である息子への愛情は十分に感じられます。
だからといって、ただ2Pacを絶賛する内容になっていないところが、この作品の素晴らしさのひとつです。
自分の生まれ、生い立ち、家族のこと、高校時代(ボルチモアのアートスクール)での様子、デビューするまでのエピソード、デビューしてからのインタビュー、さまざまな裁判や事件について、彼自身の映像や写真、またその時代に起こった出来事のニュース映像などを織り交ぜながら、2Pacのナレーションで語られていきます。
そこには、極端な脚色はないように感じられました。
2Pac本人も繰り返し言っているI am REAL(俺はリアルな存在である)という言葉を証明するかのように、「欠点もたくさんある、成長過程のひとりの人間」である彼の姿が映し出されているのです。
豪快に笑う姿や、女性に囲まれて照れている2Pacは、とても魅力的だし、シャイな普通の青年に見えます。
同時に、批判されたり、ゲットーでの生活改善を求めて熱くなっているときの彼は、雄弁というかへらず口というか、「そこまで言わなくてもいいのに」とあきれ返るようなワイルドさです(^_^;)。
この二面性を見て、「後はみなさん、自分で判断して、彼という人間を感じてください。」というメッセージが、そこにはあるような気がします(^^)。
私自身は、まだ2Pacのファン暦も浅く、生存していたころの彼も知らないような初心者です。
けれども、このドキュメンタリーを見て、ますます彼が好きになりました(^^)。
うーん。「好き」という言葉はあまりに軽いかな・・・。
「尊敬」と「親近感」を両方感じるような、魅力的な存在といったらいいのでしょうか。
ただ、この映画に描かれている黒人社会の現実を見ることは、なぜこんなにも多くのラッパーがゲットーから出てくるのかを知る上でも、ラップのリリックを理解する上でも、かなり参考になるかと思います。
2Pacファンでなくても、HipHopが好きだという方には、ぜひ見てほしい、貴重な映画ではないかと思います(^^)。
最後に特典画像について。
彼の大親友であったジェイダ・ピンケット・スミス(ウィルスミス夫人)のインタビューなど、インタビューが多く収録されています。
特にお勧めは、ボツになってしまったという、MTVによる2Pac本人へのインタビュー。
彼の熱い思いが改めて感じられます。
サントラ盤に参加したEminemや50Centも登場しますが、1分に満たない程度の時間なので、そこはあまり期待しないように(笑)。
なんだか冷静なレビューになってしまいましたけど、実はちっとも冷静じゃありません。
ただ、サイコー!とか、感動!とか、そういう言葉では語りたくなくって、でもどうやって感動を伝えたらいいのかもわからず・・・つまらないレビューになってたらごめんなさい。
meg’s ratingは5つ星☆☆☆☆☆なんですが、評価もしたくないかも。
言い過ぎては反省して、やりすぎては後悔して、自らも「ショーンペンやトラボルタだって、昔はワイルドだったんだ。それが今では素晴らしい人間になってる。俺も、そんな風に成長していきたいんだ」と語ってた2Pac。
なんで、その姿が見れなかったんだろう・・・って思うとね・・・。
評価したくなかった理由がわかりました。
映画の中で、あんなにイキイキと雄弁に語ってた彼が、今はもう故人であるということが、悲しすぎたみたいです。
これ以上書くと泣きそうなので、この辺で。
***昨日、9月13日はPacの命日です。
コメント